【Hidden Art】「時音~Tokine」
【Hidden Art】「時音~Tokine」 2022年制作
P3号( 273 x 190 mm ) 紙本彩色
軸装(ピタット軸装)655 x 395 mm
時計修理工房 時音 蔵
美大受験予備校講師時代の教え子が、時計修理職人として独立し、自分の修理工房を開店しました。
お店は、さいたま市浦和区、埼玉会館前の「時計修理工房 時音」といいます。
店内には店主がオーダーした、時計に関する絵画がすでに何枚か飾ってあります。
僕にも急がせないオーダーがありましたが、普段風景や花、人物など、有機的なものを好んで描いてきてましたので、最初は腕時計をはめた女性の絵でも描こうと考えてました。
ある時、銀座の路上で人通りの少ない路地に入り喫煙してる時、輸入高級腕時計店のモニターに映し出されたCM映像に目がとまり「これだ!」と閃きました。
人物と絡めた脇役的な扱いではなく、時計の文字盤を大きく描き、蓄光顔料にて中のメカを浮かび上がらせる、直球ど真ん中の構図を思いつきました。
題名も店名そのものの「時音~Tokine」とし、お店を代表する作品として飾ってもらおうと思いました。
もっとも「蓄光顔料を使った隠し絵画」は、一枚の絵を変化させる技法なので、変化球というか、もはや「魔球」と言っても良い新技法を編み出したと自負しておりますが(笑)。
時計の内部メカの様に細かい描写は初挑戦でしたので、もちろん手間と難しさは掛かりましたが、困難だったからこそ、やり甲斐を感じモチベーションを高く保って制作できました。
「メカ」という無機物もモチーフとして取り組んでみて、あらためて格好良さと描きごたえを感じましたので、今後は車やバイクなど、あらゆる内部メカを蓄光顔料で浮かび上がらせる隠し絵画にも挑戦していきたいと思ってます。
描いて欲しい愛車、愛機など、リクエスト、お問い合わせ絶賛募集中です!
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