「平成の防人」 2019年制作

582 x 354 mm 2019年制作 靖国神社蔵

「平成の防人」582 x 354 mm    2019年制作 靖国神社蔵

靖国神社にて毎年7月13日から16日まで行われる「みたままつり」期間中、参道に掲揚される雪洞(ぼんぼり)を揮毫(きごう)させて頂きました。

友人の日本画家が以前から揮毫してると聞き「是非僕も揮毫したい」と、その画家が所属してる老舗画廊を通して靖国神社様にご紹介頂き、ご依頼を賜りました。

書題、画題は自由と聞きましたが、先の大戦での戦没者たちを祀る神社ですので、英霊たちへのご報告として、現代の自衛隊が国民を守って下さってる様子を画で表現する事に決めました。
2011年の東日本大震災での洪水から人々を救助する写真をネットで見つけ、写真提供者である自衛隊第10師団司令部広報室に「靖国神社みたままつりへの揮毫雪洞の題材としてこの写真を参考に描きたい」旨をお伝えし、快諾を得て制作しました。

「平成の防人」靖国神社展示の様子
「平成の防人」靖国神社 掲揚の様子
「平成の防人」靖国神社展示の様子
「平成の防人」靖国神社 掲揚の様子

「僕たちのヒーロー」 2021年制作

580 x 353 mm 2021年制作 靖国神社蔵

「僕たちのヒーロー」580 x 353 mm 2021年制作 靖国神社蔵

「平成の防人」に続き、2年連続で「靖國神社みたままつり」ぼんぼり揮毫選集10選に選ばれた作品です。

「自衛隊 災害救助活動 画像」と検索し、ネットで見つけたあと、この写真の出典元が陸上自衛隊広報部である事を確認し、その写真を下図の参考にして描きました。

ぼんぼりのサイズは横長なため、参考にした写真から、さらに子供達の人数を増やし、横長の画面に対応しました。
画面一番右の少年は描き足したもので、その少年は小学生の頃の自分という思いで、落款(サイン)もその少年の足の上に入れました。

豪雪地帯の北海道岩見沢市で育った僕は、子供の頃から自衛隊の方々が雪害の救助作業をして下さる様子を日常的に見ており、感謝の気持ちを持って成長してきました。

靖國神社みたままつりに揮毫ぼんぼりを奉納出来る機会を得られた事は、自衛隊への感謝の気持ちを絵でお伝えできる絶好の場を与えられた事になります。


「両國國旗が似てる理由」 2022年制作

580 x 353 mm 2022年制作 靖国神社蔵

「両國國旗が似てる理由」580 x 353 mm 2021年制作 靖国神社蔵

コロナ禍に入ってから、TVニュースやワイドショーのあまりの偏向報道ぶりに腹が立って、自分の精神衛生上良くないという判断からそれらを見なくなって、まる2年経ちます。
TVを見なくなった代わりに、ネットから自分で情報を探すようになり、特にYouTube などの動画は、TV代わりによく視聴するようになりました。

YouTube では、視聴者が興味を持ちそうな動画が芋づる式に出てきます。
そんな中から「むすび大学チャンネル」と出会い、講師の一人、小名木善行さんによる「教科書に無いパラオと日本の国旗が似てる衝撃の理由」という講義を視聴し、感動いたしました。

両国国旗が似てる理由としてこの逸話はデマだとするネット記事も散見されますので、靖國神社の遊就館を訪れ、展示資料や売店にて購入したペリリュー島を実際に取材した書籍などで裏を取りました。

パラオ国旗のデザインをした方ご自身は、特に日本国旗に似せた意図は無いと仰ってらっしゃるそうですが、パラオの国会で満場一致でこれが採用されたという事は、パラオ国民の総意として日本や日本人に対する尊敬と感謝の気持ちがある証拠だと思います。

反戦アレルギーのある人々からの反発を恐れ、最初に描いた2枚の雪洞は、災害救助活動する自衛隊なら誰からも批判されないだろうという半分腰が引けた題材選びだったと思います。

でも、コロナ禍で浮き彫りになってきた今回のインフォデミックは、3年前から始まったわけでなく、先の世界大戦で敗戦した後、戦勝国側からの長い時間を掛けての洗脳教育だった事にあらためて気付からされました。

今こそ、我々日本人が洗脳されてきた自虐史観から目覚め、日本人として誇りが持てるような尊敬できる英霊のエピソードを、ぼんぼりにて堂々と紹介していくのが、画家として出来る一番の発信手段だと思いました。


「大恩人」 2023年制作

580 x 353 mm 2023年制作 靖国神社蔵

日本画家 佐藤宏三 靖國神社「みたままつり」2023 揮毫雪洞
Paper lantern in Mitama Festival 2023
「大恩人」2023年制作

昨年2022年6月19日、陸軍中将 樋口季一郎氏の功績を、お孫さんの樋口隆一氏を始め、複数のパネリストから伺う講演会に参加した時に、来年の「みたままつり」で紹介、讃える軍人として、この方の肖像画を描こうと決めていました。

「陸軍中将樋口季一郎の遺訓」を著した樋口隆一氏(お孫さん)に、偉業を紹介する文章の校正を下図段階で見て頂き、修正してから本画に取り組みました。

帝国陸軍の軍服や軍帽は、靖國神社内にある戦争資料館「遊就館」にて、実物を取材いたしました。

軍服、軍帽は「陸軍中将樋口季一郎の遺訓」の表紙と遊就館での取材を参考に、
お顔の印象は「陸軍中将樋口季一郎の遺訓」の表紙の樋口季一郎陸軍中将の表情は、やや緊張してるのか、本文中に挿入されてる他の写真よりも硬い表情に感じましたので、挿入された沢山の写真の中から、普段の中将の印象に近いのではと推察される写真を選んで、参考にさせていただきました。

北海道出身の僕にとっては、まさに「大恩人」とも思える偉人です。

⇒「大恩人」 制作工程