「闘牛」P150号 1991年制作

P150号 2273 x 1621 mm 1991年制作 藝大卒業制作
北海道岩見沢東高校同窓会記念館 大地蔵

「闘牛」P150号 2273 x 1621 mm 1991年制作 藝大卒業制作 北海道岩見沢東高校同窓会記念館 大地蔵

学生時代は主に動物を題材に荒々しいタッチの力強い日本画を描いていました。

愛媛県宇和島市の闘牛場と闘牛を飼ってる農家さんを取材して描いた作品です。
厚塗りで、膠も濃い目で初めて150号の大作を制作しましたので、制作中から画面がひび割れ、剥落しかける有様でした。制作の後半は修復作業の様になりました。
出身高校の同窓会記念館に収蔵した後も、一度実家に持ち帰り修復しました。

この経験から、日本画にとって最適な絵具の厚みや膠の加減を学び、現在の作家活動に生きてます。
現在は屏風や掛軸の制作も多く手掛けておりますので、自然と厚塗りの荒々しいタッチは無くなりました。ですので若かった頃のこの画風は現在では逆に希少価値があると思います。