「煩悩 desire」

洋服からダイレクトにヌードが見えるより、
下着の存在も見えて、さらにその下が見える感じが、男(失礼、僕)の煩悩丸出しだろうと考えました。

ちなみに僕は、欺瞞、偽善だらけの社会に反発する気持ちで、観る人の本能、直感に突き刺ささる表現をしてます。
表現者としての確固たる信念に基づいた制作です。

趣味でウケ狙いの絵を描いてる訳ではありません。
自分の画家生命と生活を賭けた真剣勝負です。



下図(裏)

12月19日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」

新作の下図を描き始めました。

題名はスバリ「煩悩 desire」

表をカモフラージュする絵柄は洋服を着せますが、先ずは暗闇で光って見える隠し絵の下図から描き始めます。


12月20日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図

鉛筆でレース模様を描きます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図

洋藍と本藍とで濃淡をつけて彩色しました。
レース模様は全てを描いて埋め尽くさず、覗き見えて欲しいところは描きません。

下着とハイヒールは青く光る蓄光顔料で塗るつもりですので、本画では明るく光らせたいと思ってますが、下図では絹本から透けて見やすいように、濃い色で描写してる訳です。


12月21日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」参考画像

昨晩は、もとエロ本編集者だった友人と飲みました。
ネット全盛の世の中になって、エロ本や、フェチ系の雑誌は売れなくなり、次々と廃刊してます。

自分の画業と被る問題ですので、興味深く編集業界の裏話を聞き、廃業しないための生き残り策に想いを巡らせました。

飲んだ居酒屋に昭和のポスターが貼られてました。
タモリ倶楽部のオープニングでは、貴重な事にお尻映像がまだ使われてますが、近頃はたぶん「女性蔑視だ」というクレームを怖れ、こういうセクシーなポスターやCMがめっきり減りましたね。

女性蔑視だなんてとんでもない。
男にとって女性はありがたいものです!
僕はそれを素直に正直に表現してます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」隈取り

帰宅後、寝付けず、散々飲んだ酔っぱらい状態でしたが、絵を描き進めたくなり、隈取りを始めました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」隈取り

今朝の状態です。

骨描き

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

表側から一部分だけ骨描きしようと思います。

先ずは、棒絵具の代赭と洋紅とを混ぜて赤茶色を溶かします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

硯に移し、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

墨を擦り、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

元の絵皿に戻します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

試し描きして濃度と色味を確認します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

下図を木枠の裏からパイルダー・オン!

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

透けて見える下図をトレースするようにして、
頭部と足だけ骨描きします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

白い紙を張ったパネルを裏からはめるとこの様な状態です。

胴体部分は、表からは洋服の輪郭線を描きますので、今は白く残しておきます。

頭部と足は、裏彩色用の下図を当てるときの位置合わせの役に立ちます。

裏彩色 蓄光顔料

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」骨描き

下図を左右反転させ、実物大にプリントアウトしたものを頭部と足の位置に合わせ表側から貼り、裏から見たところです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

「祈り〜阿修羅の娘」を表具店に持っていった時、蓄光顔料が厚塗りのため、丸めるとやはりヒビが入りそうになりました。

更に柔軟性を高めるため、膠鍋に半分くらいになったブレンド膠に、一番柔軟性のある軟靱膠素だけを足し、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

水を加え、溶かします。

これで今までよりもより軟靱膠素の比率を高めたブレンド膠になります。

柔軟性と接着力とは反比例しますが、蓄光顔料は膠の吸収力が高く、接着力は強いので、蓄光顔料用のブレンド膠としてはこれで行けると思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

明るい状態で、下着のレース模様をなぞるように青く光る蓄光顔料を乗せていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

途中で暗くして確認します。

日が暮れる時間が早くなってきたので、その分早い時間から蓄光顔料を使った仕事が出来るのはありがたいです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

こちらも同様に

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

一通り描いたら一旦暗くして確認し、
この先は濃淡に変化をつけながら塗り重ねていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

蓄光顔料による下着の裏彩色は一通り終わりました。

蓄光顔料は明るい状態では白っぽくみえますので、下図のコピーの青く着彩してた部分がだいぶ白っぽく隠されたのが判ると思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

暗くするとこうなります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

下着のアップ

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

蓄光顔料がかなり盛り上がってるのが解ると思います。

ていうか、この写真、めっちゃエロい!いい!

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色 蓄光顔料

ぼんやり透けてるのが、とてもいい!
グッときます。

自己満足で終わってはいけませんが、描いてる本人が「これはいい!グッとくる!傑作になりそうだ!」とワクワクドキドキしながら描き進めたものじゃないと、他人に欲しいと思わせる作品になりません。

もっとも、これはあくまでも制作途中の下図が透けて見える段階の写真ですので、この作品の完成イメージとは異なります。m(_ _)m


12月22日

下図(表)

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

普段裏打用に使用してる薄手のロール石州紙を切り出します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

ドーサを引きます。
水分を含むとますます透けるので、パッと見には石州紙が消えて見えなくなります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

タオルハンガーで干しておやすみなさい。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

翌朝、水張りします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

水張り完了。

これから「祈り〜阿修羅の娘」や、この「煩悩」を海外の展覧会で展示企画してくれる会社に打ち合わせに出掛けます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

打ち合わせから帰宅して見てみたら、なんと四つ角に皺が寄ってました。

裏打ち用の石州紙は湿った状態で無理に引っ張ると簡単に破けてしまうため、優しく、引っ張らずに水張りしたのが原因ですね。

まあ、下図ですから問題ありません。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

石州紙の下から透けて見える隠し絵に合わせて、モデルさんが着衣でも取ってくれた同じポーズの写真を見ながらワンピースを描いていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図(表)

鉛筆による下描き完了。

今晩はここまでにしておきます。


12月23日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」下図 骨描き 隈取り

先ずは、下図に墨による骨描きと隈取りをしました。

表彩色 骨描き&隈取り

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

絹本を張った木枠にパイルダー・オンして

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

本画への彩色は、墨では無く、蓄光顔料の光を通すよう、染料系の臙脂と洋藍とを混ぜた紫色で行ないたいと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 骨描き 隈取り

下図を透かし観ながら骨描き&隈取りをします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 骨描き 隈取り

一通り終わったら、次に白い紙を張ったパネルをパイルダー・オンさせて、隈取りの濃淡を確認しながら仕上げていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 骨描き 隈取り

本日の最終段階です。

今回は初期段階では表の絵を先行させる手順で描き進めてます。


12月24日

表彩色 新兵器導入

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

主に染料系の透明感のある絵具で表の彩色をしていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

本日の現段階。

今晩はもう少し描こうと思いますが、キリの良い段階で投稿します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

新兵器導入。
蓄光顔料を取り寄せてるお店から、蓄光シートも購入しました。

A4サイズを4枚並べて、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

絹本を乗せて、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

暗くすると裏から照らされます。

「祈り〜阿修羅の娘」制作途中では、蓄光顔料のパッケージを透かして確認しましたが、蓄光シートを敷き詰めることで、画面全体を均一な発光で確認出来ます。

上からの彩色がどの程度発光を覆っているかを確認しながら描けますので、今回は表の絵を先行させて進められているわけです。


12月25日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

こちらが昨晩の最終段階です。

紫色で隈取りしたワンピースに、更に洋藍を被せたり、ハイヒールにも陰影をつけました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

蓄光シートで裏から照らします。

青く光る蓄光顔料で描いてたブラやパンティーが、緑色に光る蓄光シートの輝度に負けて暗くなってます。

表から彩色した洋藍や洋紅が染み込んで少し暗くなってしまったかもしれません。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

緑の蓄光シート無しで見ると、ブラ、パンティー、ハイヒールも充分な輝度があると思います。

この先は後から身体に塗る緑の蓄光顔料とのさじ加減でバランスを取って行こうと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色

ちなみに表から染料系の絵具で彩色したあと、裏側から見ると、ほとんど表から見たのと同じくらい染まってます。

染料系の絵具は絹本の裏側まで表と同じくらい染めるという事ですね。

僕を含め、多くの日本画家は普段、染料系の絵具よりも圧倒的に(不透明な)顔料を使用してますから、染料の染める力がどのくらいかは、今回初体験に近い感じで思い知らされました。

裏彩色 胡粉

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

さて、本日の仕事に入ります。

これから裏彩色でヌードの彩色に入るので、ヌードの下図に被せてた石州紙に描いたワンピースの下図を剥がします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

表側からヌードの下図を透かしてみます。

下半身は分かりやすいですが、上半身の肩から腕に掛けてのラインが分かりにくいので、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

下図に、水性顔料マーカーの赤で身体のラインを分かりやすく塗ります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

今度は上半身のワンピースの下の肩から腕に掛けてのラインが分かりやすくなりました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

胡粉で、光を抑えたいところを塗りつぶしていきます。

陰毛やお尻の影など暗くしたいところから塗って、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

暗室代わりのトイレで裏から蓄光シートを当てて確認します。お尻の影や陰毛に塗った胡粉により光が塞がれ暗くなってるのが確認出来ました。

まだまだ影が弱いので、更に胡紛を重ね、より発光を塞いで暗くしていこうと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

本日の最終段階です。

乳輪とおっぱいの影、陰毛、股、お尻の影など暗くしたいところほど胡紛を濃く塗りました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

蓄光シートを裏から当てて確認しました。

もしかしたらおっぱいやお尻の影は胡紛を重ね過ぎて暗くし過ぎたかもしれません。

明日以降、胡紛が濃すぎたところは洗って取ったり、逆に胡紛の厚みが足りなくて発光を通し過ぎてるところは胡紛を重ねて行こうと思います。

発光具合を確認しながら、胡紛を重ねたり、洗い取ったりの微調整が今後の肝になります。


12月26日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

今日は美容院や忘年会などに出掛けるので、昨夜までの仕事で濃く塗りすぎた胡紛を洗う仕事だけして出掛けました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

こちらは昨夜までの段階で、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

こちらが忘年会から帰ってきて確認したものです。

胡紛を塗って影にした部分の、濃すぎた影が程よくなりました。

この要領で、明る過ぎるところは胡紛を重ね、暗過ぎたところは胡紛を洗い、明暗の階調を滑らかにしていこうと思います。

それにしても、
塗ったり洗ったりして、
乾くのを待ってから、
暗所で確認し、

を繰り返す仕事は時間が掛かるだろうな~と思います。


12月27日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

まだ明るいうちから始める時は、暗室代わりのトイレで現状の透け具合を確認します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

1枚目の写真をPCに送信し、左右を反転させてモニターに表示させたり、ヌードの下図の縮小コピーを参考にしながら、影を濃くしたいところに胡紛を塗っていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

ある程度描き進めているうちに日が沈んで暗くなりましたので、蓄光シートを下に差し込み、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

確認。

あっ、間違った。
表側からから見た時の蓄光シートの発光の濃淡を確認しなきゃ😅

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

表側から蓄光シートの発光を確認します。

裏から胡紛を塗っては、表側から暗くして発光を確認する作業を延々と繰り返しながら、描き進めました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

今日の最終段階、胡粉による裏彩色です。

身体の陰影をハッキリさせたら、顔の陰影ももっとハッキリさせてバランスを取る必要が出てきましたので、顔の暗くしたいところにも裏から胡紛を塗りました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

今日の最終段階、裏から蓄光シートで発光させて暗所で確認した状態です。

胡紛による陰影は及第点です。

この先、蓄光シートでは無く、手彩色で蓄光顔料を塗っていった段階で、どれだけ滑らかに塗れるかに懸ってます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

今日の最終段階、明るい状態で表側から見たところです。

よくよく観ると、身体のラインや下着が見えますが、白っぽい蓄光顔料を裏から塗る事で、たぶんこれらはほとんど見えなくなると思います。


12月28日

裏彩色 蓄光顔料

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

裏からマスキングテープを貼ります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

ヌードのラインをトレースし、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

カッターマットに移してアートナイフにてカットし、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

再び絹本に貼り、ヌードの周りをマスキングします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

ちなみに、くり抜いた形もセクシー😍

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

緑色に光る蓄光顔料、一塗り目。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

乾いたところで、発光具合の確認をします。

この技法を考案してから丸二年間描き続けてきましたが、つくづく蓄光顔料を均一に塗るのが難しいと思います。

「蓄光顔料を使った隠し絵画」を特許庁に申請し、実用新案登録を済ませた後に、画廊関係者から蓄光シートに絵を描いてる作家さんがいらっしゃると聞きましたが、確かにそちらの方が簡単そうです😅

でも、手塗りの味こそが、デジタル全盛の現代、未来こそ見直され希少価値が増すと信じてます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

二塗り目は、アトリエの照明を消して、暗闇で光り具合を見ながら重ねます。

主に一塗り目で輝度が弱かったところを狙って塗り重ねました。

水分を含むといったん輝度が弱くなります。

完全に乾いてから、表側から発行具合を確認しようと思いますが、乾き待ちの時間に本日の投稿をしました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

照明をつけるとこんな感じです。

ちなみに、一塗り目はナイロンの平筆(赤い軸)を試してみました。
二塗り目は日本画用の天然毛筆に戻して塗りました。

蓄光顔料を含ませた筆のダメージが大きいので、もし、ナイロン製の筆が使えたら、そちらの方がローコストだと思い、試してみましたが、いまいちでしたので、天然毛筆の物に戻しました。

今度画材店に行ったら、また別の素材の平筆や面相筆も買って試してみようと思います。

蓄光顔料に最適な道具を探すのも大切な試行錯誤です。


12月29日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

今日のお昼、描き始める前の状態です。

昨夜は投稿後の真夜中、塗っては乾かしを繰り返してました。

ここまでに計6〜7回塗り重ねたと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

暗室代わりのトイレで確認。

だいぶムラが無くなってきました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

暗い色のテーブルの上に置くと、蓄光顔料が濃く乗ってるところと、薄くてテーブルの暗さが透けて見えるところとの濃淡が判ります。

日中の明るいアトリエでも、蓄光顔料をムラなく塗る仕事は出来そうです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

これでどうでしょう?

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

乾いたら、ほぼムラなく白くなりました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

表側からはこんな感じです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

暗くすると、概ね良い具合です。

最終的な微調整は必要になると思いますが、隠し絵のヌードの裏彩色は一旦一段落させて、次の段階に入ります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

ヌードの周りのマスキングテープを剥がします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

マスキングテープの上にはみ出して塗られてた蓄光顔料が消えて、輪郭がシャープに見えるようになりました。

現段階では、ちょっと股引を履いたみたいに見えますが😅

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

表側からも、少し下着や足のラインが見えてますが、隠蔽工作は考えてあります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

またマスキングテープを裏から貼り、今度はワンピースの輪郭線をトレースし、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

カッターマットで切り取った後、再度貼り付けます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

群青色に発行する蓄光顔料にて、ワンピースのシルエットを塗ります。

早く結果を確認したいですが、完全に乾くのを待つ間にこの投稿をしました。

結果は明日以降の投稿を楽しみにお待ち下さい。


12月30日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

昨夜の投稿後も、塗って乾かしを繰り返し、ワンピースの裏に群青色に光る蓄光顔料を塗り重ねました。

本日の仕事に取り掛かる前の状態です。

群青色に光る色が加わったおかげか、肌色の緑色と下着の青色の違いもスマホカメラが識別出来るようになったようです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

ワンピースの周りのマスキングテープを剥がし、背景に青く光る蓄光顔料を塗っていきます。

下着に使ったのと同じ顔料ですが、背景は表側から少し彩色するので、下着の発光よりは輝度が落ち着くと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

一塗り目が乾いたところで表側にひっくり返します。

下着より輝度が弱くても背景を光らす事により、暗くしたとき髪の毛のシルエットが浮き出るはずですので、その目的が1つ目。

2つ目は、蓄光顔料を塗ったところが厚くなってしまうので、画面全体に蓄光顔料を塗る事で、全体の厚みを均し、掛軸として丸めたり拡げたりを繰り返しても皺やヒビ割れが出ないようにする目的です。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

照明を消して確認します。

まだまだムラがありますし、輝度も不十分ですので、背景もまた何度も塗り重ねていきます。

年末年始は明日から1/4まで制作の仕事は休業致します。

「煩悩」の制作過程は、また1/5から投稿致します。

皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。
m(_ _)m


2023年1月5日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

これが今朝の段階です。暗室代わりのトイレで確認。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

青く光る蓄光顔料で、背景をムラなく光らせるため、本日も、塗って乾かしを繰り返しました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

本日の最終段階です。
写真ではまだ若干ムラがありますが、肉眼だとまんべんなく光って見えるようになりましたので、これで一旦良しとします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

表側からも背景を彩色するつもりなので、今日の最後に今後の彩色の下地としてドーサを引きます。

明日、明後日はイベントに参加するので、表も裏も一旦充分乾燥させて、3日後からまた再開します。


2023年1月10日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

蓄光顔料の裏彩色を紙ヤスリで擦り、均します。

この後、直ぐに掃除機のブラシヘッドで粉塵を吸い取ります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

暗室代わりのトイレで発光具合を確認します。

発光に問題ありません。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」裏彩色

ドーサを引いて定着させます。

表彩色 背景の彩色

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

裏側からのドーサが乾いたら、また表側からマスキングテープを貼り、ワンピースごと人体の輪郭線を鉛筆でトレースします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

カッターマット上で切り抜いて、再び画面に貼り付けます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

ガンボージを薄く溶かし、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

黄色いハンカチを浸し、海綿ポンポンで背景を彩色していきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

ガンボージが乾いたところです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

次に棒絵具の洋藍を薄く溶かし、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

青いタオルハンカチを浸し、海綿ポンポンで重ねていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

途中、照明を消して発光具合を確認します。

透明感のある染料系絵具なので、ほとんど背景の発光を妨げません。

人体に貼ったマスキングテープの方が発光の被覆力が強いくらいです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

様子を観ながら、ガンボージと洋藍とを交互に重ねていきます。

絵具が少なくなってきたら、また水を足して棒絵具から溶かして補充します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

とりあえずこれくらいで一旦止めておきます。

完成に向けて背景をもう少し濃くするかもしれませんが、染料系の絵具は洗い取る事が出来ないので、一旦濃くしてしまうと取り返しがつかないからです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

完全に乾いたところでマスキングテープを剥がしていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

本日の最終段階です。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 背景 海綿ポンポン

暗くするとこんな感じです。

次の工程からは、より繊細で、より変態な仕上げの描写に入ります。


1月16日

表彩色 アンダーウェア

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 下着描画

下着のレース模様をもう少しハッキリさせようと思います。

先ずは下図にロットリングにてレース模様を描きます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 アンダーウェア underwear 描写

下図のコピーを位置を合わせて貼り、念紙を挟んでボールペンでなぞり、トレースします。

最初は左側の朱土を揉み込んだ念紙を使いましたが、線がほとんど見えなかったので、木炭の粉を揉み込んだ念紙を使いました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 アンダーウェア underwear 描写

木炭の粉のトレースでもあまりよく見えませんが、直ぐにハッキリ見えるようじゃ困るので、作者が辛うじて見える程度に写し、さらに濃すぎたところは練り消しゴムで薄くしました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 アンダーウェア underwear 描写

青く光る蓄光顔料で、下着のレース模様を描いていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 アンダーウェア underwear 描写

蓄光顔料は粗いので、明らかに立体的に盛り上がってしまいました。

まぁ、想定内でしたので、隠蔽工作は後日行ないます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 アンダーウェア underwear 描写

暗くして確認します。

肉眼だと、肌色の緑と、下着の青の違いが判りますが、スマホカメラだと判りませんね。

僕が考案した「蓄光顔料を使った隠し絵画」は、ぜひ、ネットだけではなく、本物を展示する機会に直接ご覧になりにいらしてください。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正

次に陰影が弱いところに胡紛を塗ろうと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正

パンティーの影とか、股の間とかに胡紛をぬって、蓄光顔料の光を遮れば、暗くしたとき陰影がはっきりします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正

胡粉で白くなったところは、後で洋藍や臙脂を薄く被せて周りの色や明るさに馴染ませるつもりです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正

陰影もハッキリしてきました。

この段階だと、スマホカメラではデリケートな違いは判らないと思います。

肉眼で微妙な光り具合を確認しながら微調整していきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正

今日の最終段階です。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正

暗くして部分アップ写真です。手前のレース模様も見せつつ、中の身体も透けて見える微妙な匙加減の調節が、電気を付けて描き、消して確認しながらなので、物凄く時間が掛かります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 蓄光顔料 陰影補正

慌てず、毎晩少しずつ重ねていこうと思います。


1月17日

表彩色 一進一退

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

表側から彩色した、青く光る蓄光顔料の下着描写部分だけが凸ってるのを隠蔽するため、緑に光る蓄光顔料も表側から肌に塗りました。

この仕事は日が暮れてからしか出来ませんので、また昼夜逆転の生活リズムに逆戻りです😅

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

緑に光る蓄光顔料の存在は、表側から塗ってもほとんど判りません。

もっとも、緑に光る蓄光顔料は薄く被せた程度です。

新しく水彩用のナイロン製の平筆を使いました。
水彩用としては良い物で、でも、日本画用の天然毛筆よりは安く、蓄光顔料でのダメージは少なそうです。

画材道具も色々と試してます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

胡粉で塗った陰影部分の上から、
臙脂と洋藍とを混ぜた薄紫を塗り、周りに馴染ませました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

隠蔽工作は続きます。

水晶末をワンピース全体に塗ります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

まだ完全に乾いてませんが、今晩の最終段階です。

下着の凸を隠す為、凹部分を水晶末で埋め、色彩的にも凹凸的にも目立たなくするための隠蔽工作の一環です。

下着を描写した青く光る蓄光顔料が結構盛り上がってますので、紙ヤスリで擦ろうと思いますが、むき身の絹本を紙ヤスリで擦ると繊維を傷めてしまうので、緑に光る蓄光顔料や水晶末で周辺にも彩色し、絹本をガードした段階です。

一時的に、暗くしたい部分も明るくなってしまいましたので、後日再び染料系絵具で暗くします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

今晩の最終段階で照明を消して撮影したものです。

前から見たパンティーが全体的に暗くなってしまいました。

「蓄光顔料を使った隠し絵画」は、理論的には単純ですが、表の絵と、隠し絵との見え方のバランスを取る匙加減が難しいです。

実用新案登録して基本技法を公開したり、ネットで制作工程をさらけ出しても、僕のレベルで真似出来るものならやってみろって思ってます。


1月18日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

下着のレース模様の凸具合です。
まだまだ凸が目立ちます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

予定してた通り、紙ヤスリで均し掃除機で粉塵を吸い取ります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

暗室代わりのトイレで確認します。

やはり前から見た時の腹部やパンティーの輝度が弱いです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

まだ日中ですが、輝度を高めたいところに蓄光顔料を塗り重ねます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

トイレで確認し、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

そのまま、トイレの中で、粗着けした蓄光顔料を水を含ませた平筆で滑らかにぼかします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

夕方出掛けて、帰宅して確認したら、一旦明るく出来たと思ってた腹部や太腿が相変わらず暗かったです。

蓄光顔料の膠は濃すぎても薄すぎてもダメです。

また、濡れてる時と乾いた時とでも輝度に大きな差があります。
制作中は良いと思っても、完全に乾いた状態で確認しないと結果が分りません。

今後も地味に一進一退を積み重ねながら、丁度良い塩梅を目指します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

本日の最後にドーサを引いて、取りあえず現状まで乗った蓄光顔料の定着を安定させます。


1月20日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

日が暮れてからアトリエの照明を消して、身体に緑に光る蓄光顔料を塗り重ねます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

手元に照明のリモコンを置いて、つけたり消したりを繰り返して制作してます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

今日の最終段階です。

ほぼ乾きましたが、しっかり乾かして明日以降に続きを持ち越します。
完成を焦ってはいけない事を学びましたから。

一旦身体の輝度を高めようと思ってます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

何故なら、ワンピースの陰影がほとんど無くなってしまったからです。

下着の存在を隠すためにも、もう一度薄紫色でワンピースに陰影をつけようと思います。

それを見越して、ワンピースに隠された身体の輝度は完成イメージよりも少し上げておこうと考えてます。


1月21日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

これが本日描き始める前の段階です。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

暗くすると、こんな感じです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

肌色を、より明るく滑らかに発光させるため、今晩も緑に光る蓄光顔料を塗り重ねます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

今晩もアトリエの照明をつけたり消したりして描いてます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

陰影部分は蓄光顔料を重ねてないので、紫色が透けて見えます。

陰影部分には胡紛を塗って、明るい時は白く、照明を消すと陰になるようにします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

本日の最終段階(暗)です。

肌色が明るくなったので、相対的に暗いワンピースの群青色が暗く写ってます。

凸ってた下着のレース模様の間や、上に肌色の緑の蓄光顔料が被り、一旦下着の存在が消えましたが、完全に乾かした明日以降に、紙ヤスリで擦って下着のレース模様を覗かせたいと思ってます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

本日の最終段階(明)です。

まだ完全に乾いてませんが、今晩の仕事はここまでにします。


1月22日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

昨晩の投稿後、ヤスリ掛けするなら、蓄光顔料の層をまだ上から被せてないワンピース部分にも蓄光顔料を塗って明日までに乾かしておいた方が良いと思い立ち、真夜中にその仕事をしました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

スカートの両脇と、左右の足の隙間に群青色に光る蓄光顔料を塗った直後の写真です。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

翌日、つまり今晩、ヤスリ掛けをして、この後掃除機のブラシヘッドにて粉塵を吸い取りました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

ドーサを引いて定着を安定させます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

ヤスリ掛けしたことによって、下着のレース模様も再び浮き出てきました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

いきなりフルヌードが現れるよりも、下着の存在も見えて、更にその奥も見える方が、そそられると、エロぞうは思いますが、たぶんご賛同下さる方々も多いと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

全体像の本日の最終段階です。

肌の陰影もだいぶ滑らかになってきました。


1月23日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

今晩も、蓄光顔料を上から重ね、身体の陰影の階調を滑らかにしていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

陰影の足りないところや、塗って乾いたら、蓄光顔料の発光が強すぎと感じたところには胡紛を重ねて微調整しました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

本日の最終段階(暗)。

だいぶ滑らかに発光するようになりましたので、一晩しっかり乾かして、明日またヤスリ掛け、ドーサ引きをして隠し絵画の方は一旦完成に出来ると思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 隠蔽工作

本日の最終段階(明)。

表の絵は、うっすら身体や下着の存在が見えてますので、これらをカモフラージュするように、染料系の絵具で再びワンピースの彩色をしていこうと思います。


1月24日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 ワンピース

隠蔽工作及び、その後の彩色の為、棒絵具の洋藍と、臙脂を溶き、この2色を混色した薄紫を作ります。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 ワンピース

緑の蓄光顔料を塗った肌色の方が白い為、青い蓄光顔料で描いたレース模様が暗く見えてしまっています。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 ワンピース

レース模様の間から透けて見える部分を狙って面相筆で薄紫を塗っていき、両者の明度差を近づけていくと、だんだん下着の存在が見えにくくなってきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 ワンピース

こちらも同様に

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 ワンピース

見えにくくなってきたでしょ?
もっとも繊細で変態な工程です。

この後、もう一回り大きな彩色筆で、ワンピースの陰影をかぶせました。

表彩色 仕上げ

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 髪の毛

天然焼群青にて髪を彩色します。
髪の毛は、表の絵も裏の絵も一貫して暗くて良いので、被覆力のある岩絵具での彩色が可能です。

カラスの濡羽色をイメージし、髪の毛の下地に焼群青を隠し味として塗りました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 染料系の絵具 膠染み

染料系の絵具は、膠染みが出来てしまいますね。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 水晶末

水晶末で、一旦隠します。

蓄光顔料と胡紛とでは染料の染み込み具合に差があるので、一旦同じ種類の岩絵具でワンピース全体の下地を整えるというわけです。

水晶末は透明なので、蓄光顔料の光の吸収と発光をそれほど塞ぎません。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 ワンピース

再び、連筆にてワンピースの陰影を彩色していきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 髪の毛 眉 目

髪の毛、眉、目に、純天然紫黒を彩色します。

この絵具は、墨の色よりも更に深みのある黒が出せます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 肌のアクセント

棒絵具の代赭と洋紅とをブレンドした赤茶で、顔や手足の陰影にアクセントをつけました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 肌のアクセント

頭部のアップです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 一眼ミラーレスカメラで撮影

ここからはスマホではなく、一眼ミラーレスカメラで撮影しました。

思いの外、完成まですんなり行けそうです。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 一眼ミラーレスカメラで撮影

今日は真暗になる直前の写真も投稿します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 一眼ミラーレスカメラで撮影

やはりちゃんとしたカメラだと、緑、青、群青の色の違いも写せます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」表彩色 ドーサ引き

本日の最後に仕上げのドーサを引いて終わります。

明日、乾いた状態で、表の絵、裏の絵、両方確認して問題無ければ、落款を入れて完成です!


1月25日

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ

今日、あらためて完成させて良いか最終チェックをして、ワンピースの紐がぼやけている事などに気が付きました。

細部まできちっと描写して仕上げようと思います。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ

紫を今日は濃い目にブレンドし、ピリッと陰影を引き締めたい要所に差しました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ

更に水晶末を溶き、腰紐など、白さを描き起こしたい要所にも差しました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ

このワンピースは、モデルさんに今回の構想を伝え新調したものでした。

ネット通販サイトからレディースファッションをスクショしてメールに添付して送り、表の絵の衣装のイメージを伝えました。

ところがモデルさんは、こういうお洋服を一切着用しない方で、持ってません😅と言われました。

そこで、「衣装代はこちらで出すので、新たに買ってください」と頼みました。

そしたらモデルポーズ前日に、ブティックの試着室で自撮りされた写メを幾つか添付して
「佐藤さん、どれがお好みですか?」と、なかなかドキドキさせるLINEが届き、選んだ衣装でした。

モデルさんの本来の好みではない衣装を着用して頂いてまで取材したものですから、シンプルな中にワンポイントあるこの衣装の特徴はしっかり描かないといけません。

作品は男の願望を具現化したファンタジーですが、リアリティを出すために細部描写は大切です!

完成

先ずは全体像から。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」完成
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」完成
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」完成

金泥で入れた落款が、照明を消すと裏彩色の背景が光りシルエットとして浮かび上がります。

完成作品の部分アップを紹介していきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ

ブラのレース模様とかは、エロぞうスコープを覗いてはなかなか詳細が見えないと思います。

フィレンツェの展覧会にエロぞうスコープと共に出品予定ですが、エロぞうスコープ越しでは満足出来ず、照明を消して自宅で思う存分、至近距離からも鑑賞したいと思わせて、買い手がつくのを期待してます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desires」仕上げ


1月30日

木枠剥がし

明日、表具店に「煩悩」を仕立てる裂地(きれじ)を合わせに持参しようと思います。
今晩は、木枠に仮張りしてた「煩悩」を剥がします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」木枠外し

作品の周りのマスキングテープを剥がします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」木枠外し

裏彩色の周りのマスキングテープも剥がします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」木枠外し

木枠と絹本との接着部分を保護してたマスキングテープも剥がします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」木枠外し

画鋲も抜いて、木枠と絹本との接着部分に水を引き、糊を溶かします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」木枠外し

張る時は大変ですが、剥がすときは実にあっけなく簡単に剥がれます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」木枠外し

タオルの上で乾かし、明日、丸めて表具店に持っていきます。


1月31日

表装

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装

木枠に貼り付けてた糊代部分を裁ち落とします。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装

ボール紙の筒を芯にして丸めます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装

こうしてスライドケースに入れて、表具店まで持っていきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装

色々な種類の裂地を合わせ、ベストな組み合わせを選んでいきます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装

この一文字も斬新で面白いと思いましたが、柄の大きさが似てるので、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装

その後何種類も合わせ、最終的にこれを一文字に選びました。

この作品はイタリアのフィレンツェのコンペティションに出品する予定ですので、和風柄や、黄金に輝く派手な装いで着飾ることにしました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装

軸の紐と軸先も選びます。

表装の仕上がりが楽しみです。


3月17日

「煩悩 desire」軸装が完了しました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装完了 明
「煩悩 desire」明
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装完了 明→暗
「煩悩 desire」明→暗
日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」軸装完了 暗
「煩悩 desire」暗


日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」桐箱の蓋に箱書き

完成からしばらく自分のアトリエに掛けていた
「煩悩 desire」の搬入準備に入ります。

桐箱の蓋に箱書きします。
字を真っ直ぐ書く自信がないので、鉛筆で縦線を2本書きます。

練習の字は最初書き間違えました。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」桐箱の蓋に箱書き

字を書きました。

墨が乾いたら、鉛筆の補助線を消します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」桐箱の蓋に箱書き

箱書きが乾くまでの間、今月14日からのグループ展に出品する作品の共シールを書きます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」桐箱の蓋に箱書き

鉛筆の補助線を消し、印を押す場所を決め、印矩を(箱の深さがあるので逆さまにして)マスキングテープで固定します。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」桐箱の蓋に箱書き

印を押したら、天然珊瑚末13番を振り掛けて、印泥の油分を吸い取らせます。

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」桐箱の蓋に箱書き

筆で掃いてケースに珊瑚末を戻し、

日本画家 佐藤宏三「煩悩」「desire」桐箱の蓋に箱書き

ウエットティッシュで、余分な珊瑚末を拭き取り、乾かします。