「午後」F150号 1992年制作

F150号 2273 x1818 mm 1992年制作 大学院修士課程2年時
岩見沢市絵画ホール・松島正幸記念館蔵

かつて、重りを載せたそりを曳き、小高い山の障害物を上り下りする「ばんえい競馬(ばんば)」という障害物競走(レース)がありました。 「午後」という題名は、午(うま)の後ろ姿という意味も含んでいます。

故郷岩見沢市近郊の石狩川河川敷に農耕馬が放牧されてる場所がかつてありました。
流石に1992年当時すでに農作業で馬を使う事は無くなってましたが、北海道内では「ばんえい競馬(ばんば)」という障害物競走があり、2006年までは岩見沢市の競馬場でも開催されてました。

重りを載せたそりを曳き、小高い山の障害物を上り下りしながらのレースですので、スピード重視のサラブレッドでは無く、パワーを備えた農耕馬が活躍する北海道ローカルの競馬です。

岩見沢駅のホームには現在も「ばんばの像」が設置されてますが、岩見沢市内でのばんばが無くなると共に、この光景も見られなくなりました。

「午後」という題名は、午(うま)の後ろ姿という洒落も掛けてます。