靖國神社「みたままつり」2024 揮毫雪洞
Paper lantern in Mitama Festival 2024
「パール判事」2024年制作
7/13〜16に毎年開催される靖國神社みたままつりにて、境内に飾られる揮毫雪洞(きごうぼんぼり)の制作に取り掛かり始めました。
友人の画家や書家の方々から次々と、もう仕上げて奉納したとのご報告を拝見し、焦ってました
今年は基本のキ、「パール判事」をご紹介する雪洞を描いて奉納することに決めてました。
靖國参拝常連の方々には、今さらご紹介するまでもない大恩人ですが、まだまだ全国的には戦後教育を真に受けた国民が多いと思いますので、そんな方々にも知って頂くきっかけになればと思い、今年の題材として選びました。
靖國取材
2024年5月7日

今年の、みたままつり(7/13〜16)の揮毫雪洞(きごうぼんぼり)の題材を決めるため、靖國神社参拝と、遊就館での取材をしてきました。

今年、奉納を靖國神社に推薦させて頂いた絵付師
河合 りえ子 さんから、焼物の絵付と和紙への彩色が異なるから技術的なアドバイスが欲しいとご連絡がありました。
メッセージや電話よりも、直接会って説明したほうが話が伝わりやすいということで、下見と題材探しも兼ねて靖國神社でお会いしましょうとなりました。
参拝中は雨が止み、なんだか英霊達から歓迎して貰った様な気が致しました。

雨が止んで、鯉のぼりも元気に泳ぎ始めました♪
2024年6月19日
構図の決定と書
画よりも、字の書き損じが不安でしたので、先ずは字から書きました。
案の定、1枚目は字の書き損じが見つかり、2枚目でやっと書き損じ無く仕上げられました。
1枚目の失敗作は、肖像画を描く時の試し描きとして有効利用させて頂こうと思います

PCにて、文章と肖像画の配置を決め、下図としました。
和紙の下に下図を重ね、透かし見ながら字を書きました。
透けて見える字は不鮮明ですが、一文字の形よりも字の並びを綺麗に揃えて書ける利点があります。
書家ではなく、画家ですので
「透かし見ながらの書は邪道」などとご批判なさいませんよう、お手柔らかにお願いします


2024年6月25日
試し描き

写真を和紙の下に差し込みます。
先ずは文章を書き損じた和紙から試し描きしていこうと思います。

透けて見える輪郭線を鉛筆でなぞって写しましたが、薄過ぎて写真では見えませんね。

写真を隣に置いて、鉛筆による下描きを続けます。

薄墨による骨描き

極薄墨による調子づけ
本制作

試し描きの和紙を乾かす間に、本番用の和紙にも同じ手順で描き進めます。

鉛筆による下描き

骨描き

調子づけ

再び試し描き用の和紙に取り替えて調子を濃くしていきます。
湿ってる時は濃く見え、乾燥すると淡くなりますので、試し描きと本番とを交互に取り替えて描き進めます。

本番

試し描き

本番。
今晩はここまでにしておきます。
2024年6月26日

本日描き始める前の状態です。
肌色が暗く感じますので、服などをもっと濃くして、相対的に肌色を明るく感じさせようと思います。
完成
仕上がりました。
肌色もちょうど良い感じになりました。



