本紙 裏打ち Lined with Japanese paper
今回は三椏(みつまた)100％の和紙を使います。
今まで、色々な和紙を使い分けてきた経験から、三椏紙の繊維の粗さが、人肌の実感を出すのに向いてると感じましたので。
裏打ち用の和紙は、ロール石州紙を使います。
裏打ち用の石州紙の方には、水だけ引いて湿らし延ばします。
仮貼り用のパネルを壁に垂直気味に立て掛けます。
空刷毛を横向きに寝かせて、縦、横に撫で伸ばす様に裏打ち紙を本紙に密着させます。
本紙が貼り付いたパネルに、湿らせた裏打ち紙を赤矢印の部分を両手で摘み、近づけ、軽く貼りつけます。
①上の方だけ空刷毛で密着させてから、
②水色の丸で囲んだ下の方は、下の両端を摘み一旦剥がした後、
③ピーンと引っ張りながら張り直すと、シワなく貼れます。
仕上げを空刷毛で縦・横に撫で伸ばしながら、密着させると上手く貼れます。
裏打ちをしたところです。
たとえエロい絵だとしても、下準備はお寺様からの注文品と同様に手抜きはしません。