第一回 藝文協会展 1st Geibun-Association Exhibition
僕は最新作の「一夜城」を出品いたしました。
グループ展ではありますが、僕だけわがままを受け入れて下さって、国宝の本殿東回廊から続く「東小詰」一部屋に展示させて頂けました。
この黒い戸の中のスペースに、贅沢に僕一人の作品一点だけを飾らせて頂き、照明のオン・オフを切り替えながら作品解説をいたしました。
お客様には数人ずつ入れ替わりで入室していただき、さながらテーマパークのアトラクションのようでした。

総じて、切れ目なく大勢の参拝客に Hidden Art「一夜城」をご覧頂き、好評をいただきました。
外人のお客様も多く「This is Japanese royal gerden.At night, Edo Castl come back ! 」などと英語での説明もいたしました。
ツアー添乗員の方々も、東照宮の見学コースの中に東小詰での「一夜城」鑑賞体験を組み込んで、拝殿→東小詰→鳴龍 と案内して下さってました
藝文協会のスタッフも、参拝客から口々に「一夜城」が良かったという感想を耳にして、より積極的に「離れの東小詰で、特に面白い作品が飾ってある」と誘導してくださっていました。
第一回藝文協会展「麒麟賞」受賞

令和五年度国際芸術文化賞受賞の時は菊の御紋、今回は東照宮からの表彰ということで葵の御紋の表彰状が頂けて、とても光栄です!
「文展八十七號」に第一回藝文協会展受賞作品として掲載されました。

蓄光顔料にて裏彩色し、照明の明滅で絵柄を変化させる技法を開発し実用新案特許までも取得したバイタリティには驚きを感じ、心から称えたいと思う。
Hidden Artという絵画技法を構築した佐藤氏が描いたモチーフは、昼の様子では石垣と桜や松と普段と変わりのない皇居東御苑であるが、一度夜の風景を模して闇に勇壮に現れたのは徳川将軍家の居城江戸城である。
この幻想的な《一夜城》の雰囲気と変哲のない日中の光景のギャップは多くの鑑賞者を驚きに導くだろう。
「文展八十七號」掲載記事より転載